2017年8月15日火曜日

石川県 / 近江町市場 金沢カレーパンプレーン

お盆休みを利用して、もうずーっと夢に見るほどしたかった 一人旅 してきました。
行先は金沢。去年の 富山de愚息が急病とんぼ帰り のリベンジかねて北陸です。

金沢は初めて。
でも、金沢カレーの店は地元にもあるし。
というわけでカレー食べる気はなかったんですが、近江町市場で行列できてる食べ歩きのコロッケ屋さんで細長い不思議な形状のカレーパンが売ってるのを見かけ、ついつい並んでしまいました。

甘海老カレーパン350円と金沢カレーパンプレーン220円。
朝ご飯に海老と蓮根のフライをいただいていたので、そして細長形状ではフィリングの量に期待が持てなかったので恐らく甘海老は値段の差ほどには入ってなかろう、という打算もあって、素直にプレーンの金沢カレーパンをいただきました。

お腹があまり強くないので揚げパンは比較的もたれがち。
というわけで普段は避けて通っているのですが、結論から言うと、ここの揚げ物は油切れが良くてサクサク。
油が臭くない。べたついてない。すごく軽やかなサクサク。

あら嫌だ。
普通に揚げ物として超美味しい。

思った通りパン生地ばかり厚くてカレーのフィリングは少なめ、ほとんどが生地に吸い込まれてしまって一体化、フィリングのお味自体は非常にわかりづらい感じだったのですが、油を吸ったパン生地のサクサク、香ばしい揚げ物感、そしてふんわり香るカレーの香りで、カレードーナツとしての完成度は高いのではないでしょうか。

カレーのお味自体は多分普通だと思う。
甘めのよくあるカレーの雰囲気。金沢カレーって黒いもったりしたカレーのイメージですが、フィリングのカレーは生地に吸い込まれて消えてしまうくらいにさらさらだったようで、色味も黒というより黄色系の、欧風というより家庭のカレーとか、ククレカレーみたいなごくスタンダードなレトルトカレーっぽい感じ。
具材の雰囲気もなく、カレーのソースだけというイメージ。

でも、サクサクの歯ざわり、軽やかな食感、ほんのり甘い揚げパン生地に、しみ込んだカレーソースが一体となり、ジャンクな美味しさがしっかりあります。
ほんとジャンク。
子供相手の駄菓子の様相。
多分、そこが「良さ」なんだろうなあ、という感じです。
食べ歩きみたいな雑な食べ方に最適化されたジャンクなカレーパンとして、これはたいそう美味しいものな気がしました。

しっかり座って居住まいを正して食べるものではないけれど、こういう種類の懐かしい美味しさってあるよね。
そういう意味ではすごく美味しかったな。
忘れられない一品になりそうです。



あ、あと、旅行時恒例のご当地ソフトは、金沢城公園近くの酒屋さんで菊姫20年古酒&甘酒のミックスソフトクリームと、ひがし茶屋街で竹炭カカオのクリームチーズアイス+竹炭モナカをいただきました。
前者は土日祝200円引き特価で300円、後者は350円。
酒粕の香りのふわりとただよう、ふくよかな甘味のミックスソフト超美味かった。
竹炭アイスは真っ黒などぎつい見た目に反してカカオの風味は優しく、チョコレートというより、ほんのりとした純ココアパウダーな香りとお味。こちらも甘すぎないささやかなカカオ感とチーズ感で、おとなしいあっさりした食べ口でした。食感がまったりと柔らかで滑らかだったのが印象的。

金沢と言えば菓子処らしいですが、銘菓の小豆ものも落雁も、いたるところで推されていた穀物由来の「じろ飴」も、甘すぎないほんのりあっさりした甘みで好みでした。
わりと甘みを抑える地域性なんでしょうかね。
きんつばとか、すごくあっさりしてて小豆の粒の存在感が強くて、餡子菓子というより小豆を固めたもの、みたいな風情だった。

和菓子、甘味としてはちょっと特殊な立ち位置な印象。
わたしは好きですが、甘すぎないからついつい食べ過ぎちゃうねぇ……(^_^;)

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