2018年6月30日土曜日

レトルト / 浜名湖名産うなぎカレー

手抜きディナーにカレー。
夏だし。夜だし。ということで、キャッチコピーは「夜のスタミナカレー」だそうです。
うなぎパイと言い…… 攻めてるな!


というわけで、浜名湖産をしつこいくらい謳ってくるアレですが、ブランドだからな、浜名湖産うなぎ。
というわけで、高級感のある金箔使用のロゴが格好良いパッケージ。
そして、中にはパウチが二つ。
カレー本体と鰻の蒲焼レトルトパックです。

湯煎で温め、パウチを開けますと。
中から出てきたカレーはかなり濃い色の美しい光沢のある褐色。
さらさらと緩めなソースです。
具材はない。ほんと見るからになめらか。
そこに、もう一つのパウチの中身、鰻蒲焼の細切れを乗せたら完成です。

鰻の蒲焼は、決して量は多くはない。
というか少ない。
大匙一杯で概ねすくいきれちゃうくらいの分量です。
ですが、ソースに混ざっていないのでしっかりと視認できるわけで。
見える、という印象の強さは、何ものにも代えがたいわけで。

というわけで、蒲焼が乗ったら高級感がさらに増した。
高級感というか、ありがたみというか。
見た目が良いわ~それでなくともソースのなめらかな光沢の美しさが高級感たっぷりなのに、細切れとはいえさらに蒲焼乗っちゃうなんて。

と思いつついただきましたら。
………
……
うま。

なめらか。見た目に違わぬ舌触り。
まったりとしたコクが舌の上をゆっくり撫でてく感じのなめらかさ。
味は濃い目なので余韻が残り、それがほんと、ゆっくり撫でていくような感触です。
濃厚なコクのあるカレーに、鰻の蒲焼の炭っぽい香りが付いて、レトルトだとは思えないよ。

中辛だけど全然辛くない。かと言って、変な甘味があるわけでもなし。
成分表見ると相当塩を使ってるはずなのに、全然塩気のとんがった味がしない。
美味しいなあ。
「美味しいレトルト」を通り越して、お店で出てきても普通に手作りと騙されそう。

個人的には好きだな。
パッケージに「山椒が隠し味」と全然隠してない感じの堂々加減で書いてあるけど、山椒の香りも味もそんなにしないと思います。
或いは、わたしが「大人向けのコク」と感じたあたりが山椒の影響だったかもしれませんが、意識しなければ気にならないんじゃないかな。
美味しかった。

http://shikishimaya.com/hamashizu/hamanako-miyage/1064/

…… と思ったら723円税込みって…… 美味しいだけあるお値段だった……

2018年6月10日日曜日

レトルト / 大分湯布院牛ビーフカレー

日曜のお昼ということで、久々?にレトルトカレーランチ。
大分湯布院牛ビーフカレーを選んでみました。我が家はめったに牛肉買わないので、レトルトカレーくらいは牛肉食べたい。という貧乏性な理由。

余談ですが、このカレー、パッケージ裏に由布岳の写真が三分の一高サイズで載ってるんですが…… ちょっと画質に残念感はあるものの、幻想的で美しい写真です。
というわけで、そんな写真の印刷されたパッケージを開け、中身のパウチを湯煎で温めて、ご飯にかけていただきました。

色は濃い目の褐色。
具材はかなり小さな粒々感ですが、お肉とじゃが芋は入ってるのがしっかりわかります。
良く煮込まれたくったりした感じ。
香りはちょっと甘い感じでスパイシーさはありません。
中辛、という分類ではありますが、辛そうな要素は微塵もない。
辛くなさそうだな、と思いながらいただきました、ら。

甘い…… これは中辛どころか激甘分類ではっっ!?

というインパクトのある甘味。
でも甘さに砂糖臭さはなく、且つ、肉系油脂のコクを思わせる雰囲気もあり、甘み自体は全然嫌な雰囲気はありません。
ただ、中辛を名乗るには甘すぎるのは確かです。
甘いなあ、と思いつつ原材料確認したら、果物ペーストにさらにチャツネも入ってて、フルーツの甘さなんですね。マンゴーって書いてあるのを見て、たしかにそういう甘さの種類だ、と納得しました。
マンゴーと肉脂。コク深い甘味です。

中辛、という要素があるとすれば、それはこのカレーの塩気の強さでしょうか。
わたしは大概のものは何を食べても「しょっぱい」と評する塩耐性の低い舌ではあるわけですが、それでもなお、このカレーはたぶん塩気が多い。
辛さは大概塩ですね。
スパイスの風味はありません。スパイスで辛い可能性は、このカレーについては限りなく低い、と思います。

具材は全体的に小さな細切れ状です。
じゃが芋とお肉。
うち、ジャガイモは舌で潰せるくらいに柔らか。介護食か離乳食かを思い出させるような食感です。
お肉は硬くても多分気にならないと思われるくらいの小ささではありますが、ちゃんと柔らかい。とは言え脂身の柔らかい部分を使ってる雰囲気もあるので、硬いか柔らかいかで判断する部分ではないかもしれません。
お肉食べてる感は薄いですが、ソース自体にお肉の味がきっちり活きてるので、お肉感の部分でこだわるのは、なんか違う気がするのも確かです。

全体的なお味としては、決して悪くはないと思います。
というか、肉と果物のお味を活かした、高級レトルトビーフカレーの正統を行くお味と評していいと思います。高級路線のレトルトビーフカレーとしては、本当に正統派の味だと思う。
それだけにご当地っぽい特色や印象に残る奇抜さとは無縁ではありますが、安定した「普通の高級レトルトビーフカレー」っていう安心感があって良いと思いました。

https://hibiki.easy-myshop.jp/c-item-detail?ic=A000000130


2018年6月3日日曜日

イベント / タイフェス'18 名古屋

今年もタイフェス行ってきました。
三度目です。前回の感想はこちら
けど、今年は会場規模小さくなってた?
去年の半分くらいしかなかった印象です。
飲食店が半分くらい、あとは雑貨や現地の食料品店、観光系、タイ人相手っぽい携帯電話会社や銀行関係の誘致なんかがぽろぽろとありました。

以前も見たタイ式マッサージのお店、ヤマモリさんのレトルトタイカレー試食は今年も。
観光協会っぽいところではドリアン、パイナップル、マンゴー、マンゴスチンの試食もさせていただきました。みんなお行儀よく列に並んで、試食の行列ができてたのが面白かったです(笑)

ステージではヨガか太極拳? かみたいな体操みたいなのを観客席と一体でやってたり、タイ舞踊のお披露目があったり、こちらも興味深く観覧してきました。

ヤマモリさんのカレー試食は、今年はプリックだったかな激辛のカレー、トムヤムクン、ココナッツミルクの入ったまろやかなパネーンカレー、いつものグリーンカレーの四種類。相変わらず高級タイ米と合わせて、三口分くらいの大盤振る舞いで下さいました。
知らない間に結構ラインナップが増えていて、物販で出してたフルーツカレーとか、あんまお店で見たことないんじゃないかなと思うようなものもあり気になりました。
物販で買う勇気はないが、スーパーで探してみたい。

飲食ブースは、何を買おうかすごく悩んだ。
早いめの時間に行ったせいかまだそれほど並んでなかったので、とりあえず急がずぐるぐる回って食べたいものを物色。
結局選んだものは、カオマンガイ(鶏飯)とパッタイ(焼きそば)のセット、ソフトシェルクラブの唐揚げ、タイ式さつま揚げ、ガイヤーン(焼き鳥)でした。カレーないじゃん!
カオソーイ食べようかすごく悩んだんだけど…… なんかパッタイを選んでしまったんだ……カオソーイまだ食べたことないから、そっちにするべきだとは思ったんだけど……(遠い目)

お店の名前を失念してしまったのですが、カオマンガイは想像してたより普通の食べ物でした。パッタイは米粉麺がブチブチ切れてて、麺食べた感が全然なくて残念。あんまレベル高くないお店に当たっちゃったのかもしれませんが、以前食べて美味しかった記憶から選んだはずが、やや残念な結果でした。

翻って、名古屋に実店舗あるし、と以前二回はスルーした、サイアムガーデン。
ソフトシェルクラブの唐揚げ、というお料理解説の看板にふらふらと引き寄せられるように、そちらを含む「おつまみ三点セット」をオーダー。
手渡し直前に、お店の方がチリソースをかけて下さいました。
食べてみたかったんだ、ソフトシェルクラブ!
大きさは決して大きくはないものでしたが、一応これ、多分半身分ある。
足、胴体、頭と思しき部分の三分割かな。
同じプラパックに、同じく三片のタイ式さつま揚げと炙り鶏肉。
まずは、一番お目当てだったソフトシェルクラブを。
ふわっ、というかくにゃ、っという不思議な食感でした。唐揚げというより天ぷら衣のようなものを身にまとってるためもあり、食感はふんにゃりとした感じ。
蟹臭くはない。蟹っぽい味は確かにするけど、カニカマ天ぷら(ひどい)思い出す感じ。いや、カニカマみたいな工業品の臭いはしなかったし、くにゃっとしてるだけじゃない弾力っぽさもあったけど。印象で。
美味しいかと言われるとなんか微妙な感じではありましたが、そっかーこれがソフトシェルクラブかー、と感慨深いものがありました。
わたしの中では珍食材だったので。40間近にしてようやく体験した未知の食。うん、そう思えば、感慨深かったです。
タイ式さつま揚げは、揚げ油がきちんと切れてない油っこさはあったものの、ハーブの香りが利いていてエスニック感は満載。香りが良くて、タイの雰囲気、という意味ではとても良かった。これも少し珍しいですよね。普通にはなかなか食べないものかな、と思いました。
ガイヤーンは普通の炙り焼き鳥だったけど、去年食べた印象よりもだいぶ美味しかった。去年のはパサパサしてて味もなくて美味しかった印象はなかったんですが、こちらでいただいたものは程よく油分の残ったジューシーな肉質で、チリソースがかかっていたせいかお味の方も薄すぎることはなく、しっかりお腹に入ってゆく感じがありました。

ちょっと食べすぎちゃったけど、そしてカレーはヤマモリさんの試食でしか食べてないけど、今回も楽しく過ごしました。
珍しいソフトシェルクラブ、ハーブの利いたさつま揚げは、忘れられない食の思い出になりました。


2018年6月2日土曜日

春日井市 / サンティ

春日井駅付近をチャリで走っていたところ、道の脇にカレー屋さんを発見。
おっ、と思って店前メニューを覗いてみたら、ランチメニューに「カレー20種類から選べます」とか書いてある。
なにそれすげぇ、と釣られて入店。
好きなカレーが選べるランチCセット950円(税込)を勢い込んでいただいてきた。

■ 食べたもの
ランチCセット(多分) 950円
スープ、サラダ、カレー2種類(1辛でマトンマサラとシーフードチリ)、ナン、チキンティカ2個、ドリンク(アイスチャイ)、デザート(バニラアイスマンゴソース掛け)


■ 感想

最低価格セット730円~、という破格のカレー屋さん。
最安値セットはチキンカレーか野菜カレー。
好きなカレーが選べるのは、サンティセット(だったかな?)1050円、2カレーランチ1000円、Cセット950円、Dセット1000円、だったかな?
サンティセットだけがカレー一種類で、これはタンドリーチキン付き、ナン各種から好きなものを選べる、みたいな豪華セット。
2カレーランチはカレーが2種類で、タンドリーなし、ナンは各種から選択可能。
C、Dセットはナンがプレーンしか選べない仕様で、カレー2種、タンドリー系が、Cはティッカ2個、Dはタンドリーチキン、という差ではなかったかと思います。
わたしはナンはプレーンで良かったし、カレーが選べればタンドリーはなんでもいいや、って感じだったので、カレーが選択可能な中では一番安かったCセットを選択しました。

最初に出てきたスープは白湯系のチキンスープ。大きなカップに半分くらいで盛りの見た目は少なめ。でもカップが大きいから、量はそこそこあった感じ。
お味は若干塩気強めで、一瞬嫌な予感がし…… それは当たってもいたわけで……。

サラダはオレンジ色のドレッシングがかかったキャベツの千切りが少し。
とは言え、真っ赤なタンドリーチキンが二個乗ったお皿にも一口分くらいのキャベツの千切りが付いていて、なんとなくお店の良心(?)を感じました。
ナンは見た目は大変薄め。表面のバターも少なめで、お味は主張のないあっさりした感じ。パリッと焼けていたわけでもふわっとしていたわけでももちっとしていたわけでもない、なんというか、非常に無個性で無難なナン。
不味くはないが美味しくもない。というか無個性過ぎて感想がない(え)。

そんなナンに対して、カレーとチキンティカは すごかった ね!

マトンマサラもシーフードチリも、見た目は非常に真っ赤なカレー。
1辛にしましたが、赤さと油膜が激辛を想像させる外見。
マトンマサラは緩めのソースに羊肉片がぽつぽつ浮いてる具材少な目タイプ、シーフードチリは玉葱ピーマン海老烏賊浅蜊がすべてまるっと輪郭を見せる具材ばかりのドライタイプ。
どちらもカレーらしいスパイス香ぷんぷんで、且つ前述の通りな赤みと油膜。こりゃ辛そう、と思いつつ、まずはマトンマサラを口に運んでみましたら。

…… 辛い。これ、やっちゃった系かも。
口の中に広がるビリっとした辛さ。羊肉の香りとか感じる余地のない、なんか舌に痛い刺激。
ナンに付けずに食べてはいけないやつだ、と思いつつ、二口目はナンで掬うようにしていただいてみる。
と。
…… これ多分、チリの辛さじゃない。スパイスの複合的な辛さでもない。うん、この辛さには覚えがある。

これは 塩の辛さ だ!!!!!!

そう。
とてもとてもしょっぱいカレー。
全ての味を打ち消す勢いで塩気がすべてを凌駕している。
やっばー失敗した。「本場ネパールの味」 で良くぶつかる(印象のある)、塩辛さで米を食え、っていうアレだ。

お肉の方は、噛みしめると塩気強めながらも羊肉らしい癖を程よくとどめつつスパイスを十分に吸い込んでいることが分かるなかなか良いお味ではあったんですが、どうも塩気が強くていけなかった。
不味くはないんだけど、羊肉らしさも味わえるんだけど、とにかく塩がキツイ。
無個性さで塩辛さを緩和させるこちらのナンの存在がありがたく感じました。
ただ、先述の通りお肉は程よい癖具合で(塩辛い以外は)なかなか悪くなく、量も小指の第二関節までくらいのそれなりに存在感のあるものが4、5片入ってて、具材感はかなりありお得感があったことは伝えておきたい。

そしてそして、シーフードチリ。
こちらはピーマンの香りが超爽やかで、たっぷり入ったシーフードの出汁が良く、辛さはそれほど感じない。ピーマンと玉葱が歯触り良く甘みも感じ、かなり美味しい。
…… けど、やっぱりちょっと塩が強め。
具材はたっぷりだしピーマンの香りがすごく良くて美味しいだけに、なんでこんなに塩気強くしちゃうんだろ、とほんと残念。

さらに言えばチキンティカも塩っぽい辛さだった。
かなり大振りなチキンティカで、こちらもなんというか、コスパは非常に良い感じでした。
カレーも具材たっぷりで、チキンティカも大振りで、ナンも薄いけどしっかりした大きさがあって。なんというか、お得感があるなあ。豪華な印象半端ない。
んだけど、塩が…… 塩が……。

塩っぽい辛さに加え、チキンティカは肉質がかなりパサパサだった点もやや残念。
大振りだったので一口サイズに切ろうとしたのですが、ナイフじゃないと切れないねぇ。たいていのお店では、スプーンとフォークで一口サイズに分けられるんですが、ここのは硬くてなかなか切れなかった。
お味も先述の通り塩辛く、レベル的には高いとは言い難い出来でした。
やや残念。

総評として、「塩辛い」です。
もうちょっと食べやすいお味だったら良かったんですが、わたしには塩辛過ぎました。
お皿はどれも小さいけど、具材が大きくて食べ応えが◎なのはとても良いです。
コスパ的には950円が全然納得できるランチで、悪くなかったと思います。
でも、塩辛いのがいただけません。
夜まで、本気ですごく喉かわいて仕方がなかった。塩分摂りすぎなんじゃよ。

とは言え、20種類だか28種類(ディナー時)だかから好きなカレーを選んでいい、っていうのはかなり嬉しい。
普通のランチじゃ絶対食べられないようなカレーが選べるのは、かなりかなり魅力的。

変わったカレー多いな、っていうメニューのページを写真に収めてきました。
4ページあるうちの後半2ページ。
ぜひ、この選択肢の幅広さを羨ましがっていただきたい(え)